劉佳琦さん――復旦大学:私の就職体験談

研究内容紹介

日研を離れて,あっという間に半年が過ぎました。帰国してから,仕事の面接や模擬授業を終え,就職のことは6月末頃にようやく正式に決まりました。就職のことやら,プライベートのことやら,今思えば帰国した直後は本当に「チョウ」がつくほど忙しかったです。大学への就職のことも段取りや国・地方の特別なルールがあったりします。ここでは,日研生の一人だった私の体験談を紹介したいと思います。

1.早めにコンタクトをとる

大学への連絡は早めにした方がいいです。中国の大学では人事異動や人員募集は1年前から着手することもがあるそうです。たとえば,日本語学科の場合はまず学科会議で検討し,次は外国語学院の会議で議題として挙げられ,それから学校の人事科へ届けられます。中国の教育部に直轄の大学だと,「専門家評定」という段取りがあって,希望する大学の教授陣だけでなく,ほかの大学の専門家に評価を依頼することもあります。だから,大学への就職はものすごく時間がかかる作業です。実際私の場合は12月に博論を出してから,応募資料を大学に送ったのですが,正式に決まったのは翌年の6月ごろでした。

2.応募資料の準備を十二分に

今はインターネットの時代と言われていますが,すべての人事担当者がメールを使うとは限りません。だから,大切な応募資料はやはり郵送するのが安心です。宛先や担当者は事前に確認したほうがいいかと思います。追加資料が求められて送らなければならないこともあるが,特に海外にいる応募者にとって時間的にも無駄ですので,応募資料は十二分準備するといいと思います。定番としては個人履歴書,研究業績書,研究業績の写しと概要,応募理由と抱負,指導教官の推薦状などがあります。必要な書類も事前に確かめる必要があるかもしれません。場合によっては,帰国する際に大学に持参するのも可能です。

3.面接と模擬授業

以上の二つをクリアして,大学のほうから面接と模擬授業の時間が告げられます。面接は場合によって日本語学科と外国語学院と両方実施することもあります。実際私の場合は両方の面接を受けました。まず学科の面接,次に学院の面接を受けました。そして,模擬授業ですが,授業内容は事前に教えてくださいます。実際教室に入って大学生を相手に,1コマ担当することになります。たまに録画されることもあるということですが,日研生なら問題ないでしょう。

上のことをすべてクリアしたら,あとは結果を待つことですね。私の場合は4月に帰国して,5月に面接と模擬授業,6月に内定をもらって,7月ごろ正式に復旦大学の一員になりました。

9月に新学期が始まって,1年生の精読と2年生の聴解授業を担当しています。現在,授業準備に追われる日々ですが,大変充実しています。日研にいる頃は就職のことを目標にしていましたが,今では就職は終点ではなく,むしろ始点のように思います。まだまだこれからの道は長いですね。

日研で頑張っている皆さんに次の言葉を贈りたいと思います。

「路漫漫其修远兮,吾将上下而求索。 ― 屈原『離騒』」

復旦大学 劉佳琦(2009年11月)