予備調査・パイロットスタディー

OKさんOKさん
本調査の前に必ず予備調査を行うようにって言われたけど,予備調査はどんなふうに進めていったらいいのかな。
先輩L先輩
予備調査は1期目が終わったら行なうのが多いです。本調査を実施する前に,調査の客観的可能性,実験方法,結果の見通しなどを図るため,予備調査を行ないます。例えば,私の場合は,中国の大学で調査をするので,まず現地の大学から許可をもらえるかどうか,調査に適した場所があるかどうか,調査に協力してくれる人がどのぐらいいるのかなどを予備調査で確認をしました。特に,海外で調査をする場合は,向こうのスケジュールに合わせる必要もありますので,できれば,予備調査を早めに実施することをお勧めします。予備調査は人数が少なくてもいいですが,調査方法や調査内容に関しては,できるだけ,本調査と同じの方が望ましいと思います。また,予備調査の進め方と結果を演習で報告して,方法や内容を改善し,より良い本調査を行ないます。
T先生T先生
予備調査はパイロットスタディーとも呼ばれますが,本調査を始める前に,比較的少人数の調査協力者を対象に行うものです。特に,実験系の調査の場合,予備調査をとおして調査方法の問題など,いろいろなことに気がつきますので,そのような点を修正して本調査に臨むことができます。予備調査なしで本調査を行って,「大変!このやり方じゃ,うまくいかない!」などということにならないように。

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