1期目を終えて

鮮于 媚(ソヌ ミ)[研究内容紹介

入学式のために新しい服を買ったのは昨日のようなのに,あっという間に,1期目が終わりました。はじめは右も左も分からず,いつも22号館をうろうろしていました。(変な人にみられたかも~)パソコンはどこで使えばいいのか。ゼミには何を発表すればいいのか。実践研究って私が教えるのか。などなど,わからないことばかりの私に戸田先生を始め,先輩方が親切に教えてくれました。振り替えてみると何も分かっていなかったな~と思います。

しかし,充実して過ごした!!!と思います。普通,大学院に行くということは「研究者になるの?」とか「毎日,本だけ読むのでは?」と思われるかもしれませんが,皆さんもご存知のように,日本語教育,つまり,日本語の教師になるためには現場とは離れてはいけませんね。その意味で,早稲田の日本語教育研究科はいつも現場と一緒です。自分の研究と実践をバランスよく,取れるようになっています。毎日が生中継のように面白いかも~。

今回,私は,音声コミュニケーション研究室の新入生として皆さんに研究室の紹介や自分の1期目の生活を紹介しようと思います。

まず,入学してあまり立たないうちに海外の学会に参加しました。戸田先生が基調講演をされた「韓国日語日文学会」に参加しました。学校から,学会支援費として3万円をもらって,学会に参加し,いろいろな勉強をしました。1年一回は支援金をもらえるので,早速使いました。

まだ,落ち着かなかったような感じもしましたが,早速,実践もスタートし,ゼミにも参加しました。私は韓国から来た留学生だから,もし,学習者から私が母語話者ではないから,習いたくない(かなり,被害妄想ですね~)といったらどうしようという不安をもって始まった実践だったので,最初の授業なんか,足がガタガタでしたが,何とか終わらせました(頑張ろう!)。どうすればより効果的なのか?私が発音をどうやって勉強しただろうといつも考えました。

あと,私の研究室での,ゼミの活動もしました。7月に日本語研究法の提出があるので,自分が考える研究をゼミに発表して,みんなの意見をもらいました。私は毎週が「アハ体験」のようでした。自分,一人で考え込んでも分からないし,先に進まないときに発表すると,「そう~なんだ~~へえ~分からなかった!アハ!」という感じになりました。皆さんの意見で自分の考えがすっきりするときもあれば,もっと複雑になってつらいときもありました。ところが,苦しみながらも新しい発見ができます。これからも,もっともっと頑張れる源泉になるかもしれません。

私たちの研究室では,毎学期,「日本語教育と音声研究会」があります。論文や本で名前だけ覚えていた先生方を実際に会えます。私は,芸能人に会ったようにどきどきしました。今回「日本語教育と音声研究会」は第5回を迎え,窪薗先生・ザトラウスキー先生・戸田先生の講演会がありました。私はゼミの一員として活動をしましたが,何よりも嬉しいのは,やはり講演から学ぶことが多いことでしょうね。

いつの間にか,7月になり,レポートや宿題の提出が迫ってくる中,私は,早稲田大学日本語教育センターの夏休みのプログラムに参加し,TAとして活動しています。幸いなことに,発音の授業を担当することになりました。

ちょっと不安な気持ちもありましたが,実践とは違う感じでやっています。実践の時は,分からなくても,先生がいらっしゃるからと甘えてしまったところもありましたがいまは,もっと責任感を感じ,頑張っている最中です~~。これからも,いい出会いがあり,学びの機会を楽しみにしながら,頑張っています。