日本語教育実践研究 (5)

期末レポート(2010年春学期受講生)

2.終わりに

先日の夏合宿の共同演習で,仮に「理想の教師像」が10で,今の自分が1から10のどこにいるのか,10に到達するために,何が必要なのかをテーマにみんなで話し合った。私は1から2のところに丸をつけた。そして,他の人と話し合いながら,グループメンバーを探していると,8に丸をつけた人と出会い,その人に「このぐらいの自信がないと,教師になれない」と言われて,とても刺激を受けた。

しかし,共同演習の中でもその後いろいろ話し合い,実践(5)についても考えた。この実践(5)では,まず,何よりも,初めて一人で教壇に立つことを体験した。教師としての第一歩を踏み出したと強く感じていた。もちろん,それだけではなく,「人の前に立って,プレゼンテーションをしない発表もあること」,「ある程度の枠組みが必要であるが,その枠組みの中で何をどうするかは学習者に任せ,学習者を信じること」,「教師はつい言葉に頼ってしまうが,言葉に頼らない説明もできること」,「人の発表を見て,聞いて,どのようにフィードバックをするか」,「自己評価と他者評価の仕方,授業のシミュレーションの仕方」など多くのことを勉強した。自分自身にとって非常に充実した,意味のある第一歩である。そのため,共同演習の最後は「1」のままで,変えなかった。10まではまだ遠いが,0から1の部分が私にとってとても重要だということである。

一方,8に丸をつけるぐらいの自信を持って教壇に立つことも教師にとって必要不可欠だと思うので,これからは更に自信を持って,実践(5)で学んだことを他の実践研究や日本語の授業にも生かしていきたいと思っている。

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