小林ミナ研究室では――日本語教育を「コミュニケーション」と「言語」の2つのキーワードから考えます。

「日本語を学ぶ」というのは,教科書の文法記述や教師の文法説明をただ丸暗記するだけの受動的・静的な営みではなく,周囲の日本語をリソースとして取りこみながら,頭の中に「日本語のルール(=文法)」を自ら構築していく,きわめて能動的・動的な営みです。そのような営みを支援するために主に次の2つの側面から研究を進めます。1つは,言葉が現実のコミュニケーションの中でどのように使われているかを観察・記述します。もう1つは,学習者が言葉をどのように理解し,整理しているかを観察・記述します。それらの結果を踏まえ,日本語教育の実践,コース・デザインについて具体的に考えます。

更新情報

研究室メンバーによる最近の研究成果一覧

研究プロジェクト

  • 2016年度~2019年度国立国語研究所機関拠点型基幹研究プロジェクト(公募型共同研究)「「具体的な状況設定」から出発する日本語ライティング教材の開発」プロジェクトリーダー[国立国語研究所による案内
  • 2015〜2017年度JSPS科研費挑戦的萌芽研究「『私らしく』産出できるようになるためのウェブ型日本語教材の開発」(研究課題番号:15K12899)研究代表者[科研費DB
  • 2016〜2020年度JSPS科研費基盤研究(B)「南米日系社会における複言語話者の日本語使用特性の研究」研究分担者(研究代表者:松田真希子)
  • 2015〜2019年度JSPS科研費基盤研究(C)「アカデミックライティングにおける適切なリソース活用のための教材開発」研究分担者(研究代表者:副田恵理子)

論文等

  • 小林ミナ(2016).複言語・複文化時代の日本語教育における日本語教師養成.本田弘之,松田真希子(編)『複言語・複文化時代の日本語教育』(pp. 135-162)凡人社.
  • 小林ミナ(2016).新しい日本語教育学の全体像を描く――新旧の『日本語教育事典』を比較して.徐敏民,近藤安月子(編)『日本語教育の研究』(日本学研究叢書 第9巻)外語教学与研究出版社(中国・北京).
  • 小林ミナ,藤井清美,栁田直美(2015).会話教材におけるローマ字表記――英語/イタリア語の母語話者を事例として『早稲田日本語教育学』19,1-19.http://hdl.handle.net/2065/46768
  • 小林ミナ(2014).[書評論文]本田弘之・岩田一成・義永美央子・渡部倫子著『日本語教育学の歩き方――初学者のための研究ガイド』『第二言語としての日本語の習得研究』17,59-79.
  • 平田未季,舩橋瑞貴(2014).聞き手を意識した研究発表活動――「注釈挿入」を用いた指導例『専門日本語教育研究』15,53-57.
  • 秋田美帆,ドイル綾子,大森優(2014).ライティング・センターのチューターはネイティブチェックをどのように捉えているか――質問紙によるチューターの意識調査から『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』6,1-11.
  • 小林ミナ(2013).日本語教育文法の研究動向(特集「日本語教育文法の今」)『日本語学』32(7),4-17.
  • 舩橋瑞貴(2013).注釈挿入における発話構造の有標化――言語形式以外のリソース使用に注目して『日本語教育』155,126-141.

研究発表

  • 小林ミナ(2016年2月13日).「『文法のためのコミュニケーション』から『コミュニケーションのための文法』へ」(基調講演,およびワークショップ)国際交流基金ケルン日本文化会館日本語教師研修会(ベルリン日独センター,ドイツ).
  • 小林ミナ(2016年1月29日).「『私の日本語』を獲得するための教室活動――学習者と一緒に『文法』を作る」(基調講演)ベルギー日本語教師会(ルーヴァン・カトリック大学(蘭語系),ベルギー).
  • 小林ミナ(2016年1月16日).「『私の日本語』を獲得するための教室活動――学習者と一緒に『文法』を作る」(基調講演,およびワークショップ)2016年度ドイツVHS日本語講師の会バイエルン州支部研修会(ミュンヘン,ドイツ).
  • 小林ミナ(2015年11月14日).「文法のためのコミュニケーションから,コミュニケーションのための文法へ」(基調講演)第1回ハンガリー日本語教育シンポジウム(エドヴェェシ・ロラーンド大学,ハンガリー).
  • 小林ミナ,藤井清美,栁田直美(2015年8月27〜29日).「イタリア語話者のための会話教材における発音表示」(ポスター発表)第19回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(ボルドーモンテーニュ大学,フランス).[当日のポスター:PDF
  • 小林ミナ(2015年8月11日).「日本語は誰のものか」(基調講演)国際語としての日本語に関する国際シンポジウム(EJHIB2015)・第3回日本研究大学院学会(サンパウロ大学,ブラジル).*本シンポジウムは日ブラジル外交関係樹立120周年認定事業です
  • 小林ミナ(2015年3月20,21日).「『コミュニケーション』と『文法』」(特別講演),「『状況』から始まる教育実践」(ワークショップ)2015年イタリア日本語教育協会(AIDLG)研修会(ラ・サピエンツァ大学,ローマ).
  • 小林ミナ,松田真希子,副田恵理子,大和えり子(2014年10月11日).「『私らしく』書けるようになるためのウェブ型日本語教材の開発」(パネル発表)日本語教育学会2014(平成26)年度秋季大会(富山国際会議場,富山).
  • 副田恵理子,小林ミナ(2014年9月6日).「リソースを活用して『書く』ための教材の開発」(口頭発表,ポスター発表)第43回日本語教育方法研究会(藤女子大学,札幌).
  • 小林ミナ(2014年8月24日).「日本語教育よろず相談 文法指導」(基調講演)九州日本語教育連絡協議会 設立25周年記念イベント「みんなの九日連」(九州大学国際ホール,福岡).
  • 小林ミナ(2014年8月23日)「『文法』は楽しい!」(基調講演)日本語教材まつり2014 in 福岡「多様化する学習者のニーズに応える文法教育力」(九州大学国際ホール,福岡).
  • 小林ミナ,藤井清美,藤井清美,栁田直美(2014年7月10~12日).「会話教材における発音表示」(ポスター発表)シドニー日本語教育国際研究大会(SYDNEY-ICJLE2014)(シドニー工科大学,オーストラリア).
  • 小林ミナ,清水崇文,橋本ゆかり(2013年12月15日).「論文投稿ワークショップ『論文を書く』『論文を投稿する』」(ワークショップ)第24回第二言語習得研究会(JASLA)全国大会(広島大学,広島)
  • 奥山寛,相川弓映,高橋淳二,藤田百子,細井陽子,渡邉拓洋(2013年8月7日).「『日本語教育ドーナッツの会』活動報告――関係者の連携を求めて」日本語学校研究大会(東京オリンピックセンター).

学位論文

  • ゲオルギエバ,V.T.(2015).『日本語学習者における文法知識の習得――ガ格をマークする「は」と「が」を事例に』早稲田大学日本語教育研究科博士論文(未公刊).
  • 舩橋瑞貴(2014).『「注釈挿入」や「言い直し」はどのように実現されるのか――コミュニケーションの「全体」から「部分」を見る』早稲田大学大学院日本語教育研究科博士論文.[概要書全文:PDF

そのほか,全ての業績は,「研究室メンバー」をごらん下さい。