『ジャーナル「移動する子どもたち」――ことばの教育を創発する』では,研究論文等の募集をしています。
詳しくは投稿規程および執筆要領を,バックナンバーは既刊閲覧をご覧下さい。
近年、国内外の複数言語環境で成長する子どもたちが増加しています。その子どもたちはどのように学び、どのような思いをもって成長しているのでしょうか。
本特集では、そのような子どもたちが、家庭、地域、学校、さらに国境を超えた多様な場で、ことばを介して、あるいはことばと共に、他者とコミュニケーションをとりながら行っている多様な営みを「ことばの実践」と捉えます。学校と家庭、教室内と教室外、言語知識と学びの主体、国籍とアイデンティティなどのように二分法の視点から子どもの成長を捉えるのではなく、子どもに視点を置いてその成長を捉えたいと思います。つまり、教室活動の中にも、また遊びや日常的なやりとりの中にも、多様な「ことばの実践」があるでしょう。複数言語環境の中の多様な「ことばの実践」は、子どもにとっても、家族やコミュニティや社会にとってもどのような意味があるのでしょうか。
日本語習得の枠を超えて、「ことばの実践」の意味を、具体的な事例をもとに、みなさんと一緒に考えたいと思います。
いま,世界中で,移動する子どもたち(*)が増加しています。『ジャーナル「移動する子どもたち」― ことばの教育を創発する』(以下,本誌と略す)はそのような子どもたちのことばの教育について研究交流をする場となることを願って,創設されたジャーナルです。
本誌では,第二言語教育,母語教育,外国語教育,継承語教育などと分けず,子どものことばの学びに関する実践に結びつく研究の発信をめざします。実践には,今の子どもだけではなく,かつて「移動する子ども」だった大学生や大人まで含みます。
移動する子どもたちのことばの教育という課題は,グローバル・イシューであり,それゆえに,世界に共通する理念や教育哲学を作っていくことが,このジャーナルの目的です。
*移動する子どもたち:幼少期に複数言語を使用する環境で成長した子どもたち
どなたでも執筆・投稿できます。
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