第8号(2017年6月刊行)

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論文

「移動する子ども」をめぐる研究主題とは何か ― 複数言語環境で成長する子どもと親の記憶と語りから

川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
■要旨
本稿は,「複数言語環境で成長する子ども」を「移動が常態である」という視点から捉えることを試みる。タイで生まれ成長した子どもとその母親の語りを事例として,「移動とことば」をめぐる主観的な意味世界を探究することがこれらの子どもの中心的な研究主題となることを主張する。
■キーワード
  • 移動する子ども
  • 複数言語環境
  • 複言語複文化能力
  • 継承日本語教育
  • 移動とことば
■Entry
川上郁雄(2017).「移動する子ども」をめぐる研究主題とは何か―複数言語環境で成長する子どもと親の記憶と語りから『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』8,1-19.http://gsjal.jp/childforum/journal_08.html
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書評

どのような教育実践を目指すのかという絶え間ない問いと葛藤 ― 金井香里(2012).『ニューカマーの子どものいる教室―教師の認知と思考』勁草書房.

本間祥子(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
■Entry
本間祥子(2017).どのような教育実践を目指すのかという絶え間ない問いと葛藤―金井香里(2012).『ニューカマーの子どものいる教室―教師の認知と思考』勁草書房.『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』8,20-28.http://gsjal.jp/childforum/journal_08.html
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小説に昇華した「移動する子ども」という記憶 ― 温又柔(2016).『来福の家』白水社(Uブックス).

川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
■Entry
川上郁雄(2017).小説に昇華した「移動する子ども」という記憶―温又柔(2016).『来福の家』白水社(Uブックス).『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』8,29-32.http://gsjal.jp/childforum/journal_08.html
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エッセイ

海外で成長する子どもの「ことば」育て ― オーストラリアに移住したわたしと息子の日常から

中野千野(オーストラリア在住,ノースショア日本語学校教員)
■Entry
中野千野(2017).海外で成長する子どもの「ことば」育て―オーストラリアに移住したわたしと息子の日常から『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』8,33-44.http://gsjal.jp/childforum/journal_08.html
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複数言語環境で育つ子どもはどのようにことばと出会い,ことばをどう意味付けるのか ― 5歳までの育児記録から

河上加苗(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
■Entry
河上加苗(2017).複数言語環境で育つ子どもはどのようにことばと出会い,ことばをどう意味付けるのか―5歳までの育児記録から『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』8,45-54.http://gsjal.jp/childforum/journal_08.html
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