南十字星の下で――優子のメルボルン便り

青木優子(研究内容紹介

第1回 2006年2月

メルボルン・グラマー・スクール2006年1月末から,オーストラリアのメルボルンにある,メルボルン・グラマー・スクールにアシスタント教師として赴任しました。こちらに来て,早くも3週間が経ったところです。

メルボルンはオーストラリア第二の都市で,ヴィクトリア州の州都です。オーストラリアの中でも英国色の強い伝統的な街並みには,450もの公園が点在し,ガーデンシティと呼ばれるほど緑が多く,昨年は「世界で一番住みやすい街」にも選ばれたそうです。

メルボルン・グラマー・スクール私がお世話になっているメルボルン・グラマー・スクールは,早稲田高校の兄弟校で,150年の長い歴史を持ち,ヴィクトリア州内でもトップ10の進学率を誇る名門校なのだそうです。

私の主な仕事は,Year9(中学3年生)からYear12(高校3年生)の日本語のクラスでアシスタントをすることと,大学入試に向けて,Year12 生の会話と作文の個人指導をすること,文法や会話の補習授業を申し込んでくる生徒の個別指導などです。

日本語を受講している生徒は,4学年で44人います。Year9,10生は,LOTE科目が必修になっているため,人数も多く,生徒のやる気やレベルも様々ですが,Year11生からは選択なので,入試で日本語を受験しようというやる気のある生徒のみが受講しています。それでも生徒のレベルは様々で,やはりアジア系の生徒が優秀な成績を修めているそうです。

日本語を受講している生徒の他にも,日本に興味を持っている生徒は多く,日本の音楽や漫画,合気道はとても人気があります。今年は「日豪友好基本条約」署名30周年,日本在外公館豪州開設110周年,豪日交流基金設立30周年にあたる日豪交流年のため,各地で様々なイベントが開催されるそうです。私も時間の許す限り,色々な催しに足を運んでみたいと思っています。(あおき ゆうこ)

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