実践報告
高邑真弓(ドイツ・レーゲンスブルク大学 Lektor)
レーゲンスブルク大学(ドイツ)における日本語教育の実践
1.レーゲンスブルク大学について
レーゲンスブルクはドイツの南,バイエルン州に位置し,2006年にユネスコ世界文化遺産に登録された広さ80km2,人口約13万人の町です。1962年に建学されたレーゲンスブルク大学は町の南にキャンパスがあります。大学には12の学部,約20の学科があり,約1万7千人の学生が籍を置いています。現ローマ教皇であるベネディクト16世が教鞭を執っていたことでも知られており,2006年には大学を訪れ,講演を行ったそうです。
2.レーゲンスブルク大学における日本語教育
レーゲンスブルク大学には日本学(Japanologie)はありませんが,全学対象の日本語教育が行われています。私は2006年の冬学期(WS06/07)から専任講師として大学内の言語コミュニケーションセンター(Zentrum für Sprache und Kommunikation: ZSK)にて日本語を教えています。レーゲンスブルク大学での日本語教育は1989年の夏学期から始まったそうですから,2009年でちょうど20年経ったことになります。
私の前々任者までは研究などの理由でレーゲンスブルク大学に短期で在籍していた日本人大学教授が担当していたそうで,日本語教育の専門知識を持った教師はいなかったと聞いています
続きを読む
- レーゲンスブルク大学(ドイツ)における日本語教育の実践[全文:PDF](2010年3月16日)