修士課程 6期生

2003年秋入学

高邑 真弓(タカムラ マユミ)

大学では外国語学部ドイツ語学科に所属していましたが,副専攻として日本語教員養成課程を履修しており,そのときから日本語教育に興味を持ち始めました。卒業後に1年半留学したドイツでは,半年間ドイツ語学校に通った後,大学に在籍し,意味論,語用論など言語学の授業をいくつか受講しました。幸い,アルバイトとして日本語テストの採点をしたり,講師の先生方の授業を毎回見学させていただくなど,留学中も日本語教育に関わることができました。また,最後の1学期はTAとしてTutoriumという自由参加の授業(1学期目と3学期目の学生対象)を2コマ受け持ちました。帰国後は,日本語学校で非常勤講師として1年間初級を受け持ち,同時に科目等履修生として,早稲田大学大学院日本語教育研究科で授業を履修していました。

2003年の9月に日本語教育研究科に入学し,2004年4月からは早稲田大学内における遠隔日本語教育や,付属高校の留学生に対する日本語授業などを担当しました。2005年9月に大学院を修了し,その年の9月から早稲田大学日本語教育研究センターで契約講師として中上級クラスを担当し,2006年4月からは初級クラスと中級クラスを担当しました。2006年3月から玉川学園でも台湾の高校生を対象とした遠隔日本語教育の初級クラスを担当しました。

2006年11月よりドイツ,バイエルン州にあるレーゲンスブルク大学の「言語・コミュニケーションセンターZentrum fuer Sprache und Kommunikation)」にて日本語講師(Lektor)として働いています。日本語教師は一名のみで,全学対象の日本語コースを一人で担当しています。UNIcert(ウニツェート)と呼ばれるドイツの大学共通の言語教育システムにのっとった初級クラスを5レベル(5クラス),それ以外に初中級クラス,発音クラス,また集中講義として日本文化入門クラス,会話クラスなどを担当しています。一学期目のクラスには定員30名のところを毎期40名以上が事前登録し,日本語学(Japanologie)がない大学でありながら,日本語に興味を持つ学生が多い大学と言えると思います。学生の興味をうまく引きながら,授業でいかに多くのことを学んでいってもらうか,また継続的に日本語を学びたいという意欲をいかに持たせるかが今の課題です。

研究テーマ: 中上級日本語学習者の辞書使用に関する一考察――ドイツ語母語話者を中心に

辞書は学習段階や目的に応じて効果的に使用することで語彙力を増やし,理解力・表現力の向上につながると考えられている。しかしながら,授業における学習者の辞書使用の扱いはそれぞれの教師の考えに任されているのが現状であり,学習者がどのように辞書を使用しているかという実態もまだほとんど調査・研究されていない。辞書を有効に活用するためには,辞書使用の実態およびそれに基づいた辞書指導を行う必要があると思われる。本研究では,日本語教師およびドイツ語母語話者である日本語学習者を対象とした意識調査,ドイツ語母語話者を対象とした辞書使用の実態調査を行った。

学位論文
  • 高邑真弓(2006).『中上級日本語学習者の辞書使用に関する一考察――ドイツ語母語話者を中心に』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).

業績

論文
  • 高邑真弓(2008).日本語学習者向けWeb版日日辞書の編集に携わって――日本語学習者に対する辞書使用の意識調査の結果を踏まえて『日本語学習者のための多言語版辞書ツールの開発とその評価』(pp.111-118)平成18-19年度科学研究費補助金基盤研究(B)研究成果報告書(課題番号 18320083).
  • 高邑真弓(2006).複合語の翻訳における日本語学習者の辞書使用――ドイツ語を母語とする日本語学習者を中心に『早稲田大学日本語教育研究』8,77-91.
発表
  • 木原郁子・板橋貴子・河住有希子・高邑真弓(2005).遠隔日本語教育の一試み――ビデオ会議システムを用いた授業『日本語教育方法研究会誌』12(1),6-7.
  • 高邑真弓(2005年9月13日).「ドイツ語を母語とする日本語学習者の辞書使用実態――複合語の翻訳を中心に」早稲田日本語教育学会第6回研究発表会.
  • 高邑真弓(2005年11月12日).「ドイツ語を母語とする日本語学習者の辞書使用――複合語の翻訳を中心に」日本語教育学会研究集会第9回(東北地区).
報告

三好 裕子(ミヨシ ユウコ)

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