修士課程 22期生(2011年9月入学)

相川弓映(アイカワ ユミエ)

当研究室,博士後期課程に進学

奥野仁美(オクノ ヒトミ)

研究テーマ

  • コミュニケーションにおける言語行動と非言語行動の関わりを,日常会話における「笑い」に焦点をあてて考察する。
  • キーワード: コミュニケーション,相互行為,非言語行動,会話分析(CA),「笑い」
学位論文
  • 奥野仁美(2013).『相互行為の立場から言語・非言語行動を再考する――コミュニケーションにおける「笑い」を手がかりに』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).

研究業績

学会発表
  • 奥野仁美(2013年3月17日).「『笑い』は会話を秩序立てているか」社会言語科学会第31回研究大会(統計数理研究所・国立国語研究所,東京).

自己紹介

「ことば」についてきちんと勉強したいなということを,学生時代から漠然と考えていました。大学卒業後,一般企業で働いていた時に日本語教育の世界を知り,独学から勉強を開始しました。その後,日本語教育研究科の科目等履修生を経て修士課程に入学し,今に至ります。入学後,「コミュニケーションではいったい何が起こっているのか」という大きな問題意識から内省したところ,「非言語行動も考慮してコミュニケーションを考察する必要がある」という考えに気付き,現在の研究テーマに行き着きました。大学院生活では,「研究とは何か」という根本的なことから始まり様々な意見交換ができる場と,楽しい仲間がいる環境が,本当に自分にとっての財産だと感じています。

中津飛鳥(ナカツ アスカ)

研究テーマ

  • 日本語教師の語りに現れた「人的リソース」――タイ国高等教育機関の日本語教師へのインタビューを事例として
  • キーワード: 日本語教師,人的リソース,多様性,PAC分析

研究業績

研究論文
  • 牛窪隆太,中津飛鳥,内畑愛美,武井啓子,秋田美帆,内田陽子,福池秋水,安田励子,中山英治(2012).タイにおける読解教材開発の指針――教材と授業の実態調査から見えるもの『国際交流基金バンコク日本文化センター紀要』9,145-150.http://www.jfbkk.or.th/kiyou_2012.php

自己紹介

幼い頃から語学への関心を持ち,学部で日本語教育を専攻しました。その後,国内日本語学校と海外の大学を経験する機会に恵まれ,中国やスリランカ,韓国,モンゴル,タイの学生と過ごしてきました。現在は,現場叩き上げの日本語教師として,日研で日本語教育研究の世界に足を踏み入れたところです。日々の忙しさに追われじっくりと考えることのできなかった「日本語教師とは何なのか」,「より広く日本語教育を見つめるにはどうすればよいのか」という問いの答えを修論にして,現場に持ち帰ることが目標です!

郎曼(ロウ マン)

研究テーマ

  • 会話に問題があった場合における学習者の言語行動と自己評価との関係性について
  • キーワード: 日本語学習者,自己評価,会話回避,コミュニケーション

自己紹介

中国のハルビン出身です。留学ツアーのファーストステージとして,ずっと関心があった日本に行き先を決めて,日本語学習を始めました。大学三年の時,交換留学で日本生活を初体験。世界中から集まってきた留学生と接しました。そのうちに,自分を含めて工夫していたのに日本語がうまく話せないと悩む留学生のことが気になり,日本語学習と日本語教育に興味を持ち,日本語教育学を勉強しようと決心しました。将来は,学習者としての経験と日研で身につけた知識を活かし,日本語学習者の役に立てる教師に成長できればと思います。

高校で米国に留学していた際に韓国語を学び,日本語と似ていない言語(英語)と,似ている言語(韓国語)があると驚いたことが今の研究テーマのきっかけとなっています。将来もことばに関わる活動をずっと続けていきたいと思っています。