論文解題

継承語・バイリンガリズム

中島和子/ロザナ・ヌナス(2001)「日本語獲得と継承言語喪失のダイナミクス―日本の小・中学校のポルトガル語話者の実態を踏まえて―」(リンク

本論文は,在日するポルトガル語話者の小・中学生(242名)のポルトガル語(L1)および日本語(L2)の会話力がTOAM,OBCの測定方法で分析されている。継承語教育の在り方を実態に即して模索し,L1とL2の2言語マップの共有による加算的バイリンガルへの移行を目指している点は同感できるが,子どもの会話力をこの測定方法で判断することには疑問が残る。(S)