論文解題
教科指導
岩沢正子・高石久美子(1994)「「算数」の教科学習を助ける日本語テキスト試案」『日本語教育』83号. pp.73-84.
本論文は学齢児童の「認知的言語習得能力」の育成を目的に,初級文型と教科学習との橋渡しのために,算数(1,2,3学年)の学習内容と日本語教科書の連携試案を試みている。教科学習と日本語を結びつけたことは新しい。教科理解のためにはその教科の表現,語彙を取り上げることが必要だが,そのことがその概念の形成にはつながるのかどうかなど,問題が残る。(I)
矢崎満夫(1998)「外国人児童に対する教科学習支援のための日本語教育のあり方」『日本語教育』99号. pp.84-95.
本論文は,外国人児童に算数文章題テストを与え,子どもがわからない日本語を含んだ文章問題に直面した時に用いるストラテジーを分析したものである。その結果,文章題をパターン化した練習と教科学習語彙の学習を合わせて行うことを提案している。学習者のストラテジーに焦点を当てたことは新しいが,そのことは必ずしも計算の概念を教えることにはつながらない。(I)