前途遼遠(ぜんとりょうえん) II

Chapter 2 「スクールカラー」と「イメージ」

山﨑遼子(研究内容紹介

Southridge高校のロゴデザインアメリカの学校では,「スクールカラー」というものが存在する。

私が勤務するLakeridge高校のカラーは,水色に金,以前教育実習で足を運んでいたSouthridge高校のカラーはえんじ色に黒である。そして,そのカラーをベースにした,スクールのロゴデザインがある。これは言い換えれば,各学校のシンボルマークである。(右図:Southridge高校のロゴデザイン)

Lakeridge高校のロゴデザインLakeridge高校では,毎週金曜日,スクールカラーを基に作られたTシャツ等を身につける教師が多い。週末前ということで,気が少し緩まるのか,自分の働く学校への愛着がより深まるのか,その理由は色々であろう。(右図:Lakeridge高校のロゴデザイン)

私が授業で生徒に,「日本で私が通っていた高校には特定のスクールカラーがなかった」と言うと,非常に驚く。そして,私は驚かれたことに驚く。

ところで,なぜスクールカラーがあるのだろう。「集団で発揮するオリジナリティ」を意識してのものなのか。しかし,人間一人一人に固有性があることを考えると,この考えは矛盾しているような気もする。ただ,戦争のように,人を傷つけない限り,集団で色を統一することは,悪いことじゃないと思う。スクールカラーは同じ学校に属するものとして,共に何かする上で,同じ色のものを共有することで,他者との連帯感やある集団への所属感を高めることに一躍買っている。

早稲田スクエアちなみに早稲田大学で新しくデザインされたロゴマーク「早稲田スクエア」(右図)は,“「共通した早稲田のイメージ」を多くの人に感覚的に伝える”(早稲田大学広報「西北の風」vol.7(2007年10月:125周年特集号)参照)役割があるらしい。けれど,「共通した早稲田のイメージ」ってなんだろう,,,。考えてみれば,右手を斜め上にあげて,振り下ろす動作,これも一つの「早稲田のイメージ」なのかもしれない。 [2008-02]

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