前途遼遠@オレゴン
――遼子のアメリカ大学院留学だより

山﨑遼子(研究内容紹介

第3回 「Back to School(新学期:2006年9月)」

Southridge High School 1

今月から高校での教育実習が始まった。日本の教員免許取得課程との違いに驚かされる。オレゴンでは,公立学校の教員免許は約一年間かけてとることができるが,実習期間も要求される内容も多い。教育実習では,約3ヶ月の見学(Observation)を終えると,日本語の授業の半分を受け持つことになる。そして,春には全ての日本語の授業を受け持つ。大学院での授業も受けながら行うため,たいへん充実しそうである。

Southridge High School 2

私の実習先は,ビーバートンというポートランド郊外の町にあるサウスリッジ高校(Southridge High school)である。開校6年の新しい学校で,先生たちのやる気が満ちている。先月,学校の目標を決める会議に出席したが,先生たちが楽しみながら真剣にグループワークを行う様子が印象的だった。また,新学期初日は廊下で子どもたち同士の心のこもったHug(この場合「元気でいてくれて嬉しい!」の表現)がたくさん見られて微笑ましかった。

Southridge High School 3

最初の日本語1年生のクラスで「なぜ日本語を学びたいのか」というアンケートをとったが,日本語という言語そのものに興味を覚えている生徒が多かった。「英語と日本語はとても違う,かっこいい,面白そう,だから知りたい!」という人としての欲求が垣間見える。様々に異なる動機にはじまる日本語への接触から,子どもたちの世界はこれからどのように広がっていくのだろうか。(写真:Southridge High School)

(山﨑遼子@オレゴン)

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