わにっ子クラブとは
「早稲田こども日本語クラブ」って,どんなクラブ?
近年,「日本語を母語としない」外国人児童・生徒が多数入国しています。「わにっ子クラブ」は,そのような児童生徒を中心に「日本語教育の支援」が必要な児童・生徒を支援し,かつ年少者日本語教育について調査研究活動を行うことを目的に設立されるもので,早稲田大学日本語教育研究科院生有志による組織です。
- 代表:川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
- 顧問:秦敬史[ご紹介]
どんなことをするの?
どのように活動していくかは,これから参加者全員で考えていきたいと思いますが,当面,大学の周辺,つまり新宿区を活動の場にします。すでに新宿区教育委員会の協力も得られています。当クラブへの参加の仕方は,大きく分けて二つあります。
- 新宿区の小中学校からの要請を受けて,実際に学校を訪ね,ボランティアとして子どもに日本語指導を行います。
- 子どもに日本語を教える方法や教材を考える勉強会や長期休暇中に行う活動だけに参加します。
参加者は「ボランティア保険」にも加入しますので安心です。事務局は川上郁雄研究室におきます。
愛称「わにっ子クラブ」とは?
「早稲田子ども日本語クラブ」の愛称である「わにっ子クラブ」とは,「わせだ」の「わ」,「にほんご」の「に」,「こども」の「こ」,それぞれの頭文字を組み合わせたものです。
ワニの母親は卵がかえるのを見守ったり,子どもを外敵から守ったりするそうです。見かけからは想像もできませんが,意外と家庭的な生き物なのです。
今,学校では?子どもたちは?
現在,新宿区内の公立小中学校には毎年約100人のペースで「外国人児童・生徒」が新・転入学しています。彼らには入学直後から継続的な支援が必要ですが,こうした近年の状況にあっては行政も現場もその対応に苦労しています。そして,このように支援体制が整わない場合もっとも大きな苦労を強いられるのは,言うまでもなく当の子どもたちです。身近な地域にこうした問題がある以上,日本語教育を専攻立場からも何らかの形でかかわっていきたいというのが私たちの基本的な考えです。
私たちの願い
当クラブの活動は公の制度で足りない部分を補うもので終わるべきではないと考えています。「日本語指導の必要な」子どもたちは年々増えており,その全体のために,できるだけ早く公の制度を整えることが絶対に必要なはずです。私たちの力は小さなものですが,現場にたってそこから挙げる声が,少しでも行政を動かす力になればと思っています。
参考
- 「早稲田大学国際教育センターニューズレター」に,朴智映さんによる活動報告「子どもたちとの触れ合い(Young Children Need to Play! - Wanikko One-Day Camp 2003 Report)」が掲載。
- 「卵からかえった『わにっ子』―日本語教育ボランティア―」 渡辺啓太(『早稲田ウィークリー』2003年5月8日掲載)