活動の報告

第10回冬のわにっ子ワンデイキャンプを終えて

顧問:秦 敬史

「ワンデイキャンプ」へのボランティアとしての参加は今回が4回目となりましたが,「活動の報告」にも記されているとおり,充実感,成功感が前回までに比べ格段に上昇しました。

その要因は,事務局(院生)とボランティアが企画段階から議論を重ね,事務局が構想を練り上げ,見事にまとめあげたご尽力によるところが大きいと思います。

具体的には,「関係性作り」という基本コンセプトを軸に,「プロセス重視」で企画案を作成したことです。

当企画のような「一期一会」的な活動においては,「一過性の関係作り」をいかに迅速かつ有意義に築くかが成功の鍵になり,そのプロセスが参加者にとって楽しいものであれば,自ら主体的に活動しようという気持ちが芽生え,それがひいては「継続的な関係性」へと発展していくものと思われます。

他方,当企画のもう一つの目的である「日本語を母語としない」外国人児童に対する支援というコンセプトの実現においても,今回は成果があったと感じます。というのは,前回までは,そのような児童の参加者がごくわずかであったのが,今回は各グループに最低1人はおり,ふだんそのような児童と接触する機会のない日本人児童にとっては,「非日常的な体験」をすることができたからです。

今後は,両者の児童が「継続的な関係性」を築き,早いうちから相互理解を深め,大人になった頃にコミュニケーションギャップが生じないように導くことが,当企画の運営者や参加児童の保護者が果たすべき役割ではないかと考えます。

微力ながら,小生も引き続き当活動に関わり,より充実した企画が実現できればと願っております。

ご指導,ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。