活動の報告

第8回 わにっ子ワンディキャンプを開催

2006年12月17日,早稲田大学の教室は子どもたちの元気な声と笑い声で溢れていました。「JSL児童生徒と日本語を母語とする子どもが相互に学びあえるような空間作り」を目指し,2003年に始まったわにっ子ワンデイキャンプも今回で8回目を迎え,約30名の子どもたちとボランティアの皆さん,そして院生が元気に活動しました。ワンデイキャンプ当日にはじめて会った子どもたちも,ゲームや自己紹介をしている間にすっかり仲良くなり,日本語を母語とする子もしない子も低学年,中学年,高学年のグループに分かれて一緒に活動開始です。

第8回の活動は「絵本作りと新聞作り」で,子どもたちが興味のある方を選んで取り組むことができるようにしました。今回の目標は「子ども同士がことばを使って相互に関わりながら,みんなで一つの物語や新聞を作り上げること」でした。

絵本作りに取り組んだ子どもたちは「こわがりうさぎホッペル」のお話を途中まで聞いて,その続きを創っていきます。ボランティアさんが読み聞かせを始めると,子どもたちはすぐに絵本の世界へと引き込まれていきました。美しい絵とドキドキする物語の展開は絵本の持つ魅力の一つです。「この後ホッペルはどうなるんだろう・・・」と,子どもたちの想像はどんどん膨らみ,それぞれが考えたお話しの続きを持ち寄り,グループ内でどのような物語展開にするかを話し合っていきました。短い時間の中で物語を考え,絵本に色を塗り,最後の発表会に向けての準備をするのは大変な作業だったかもしれませんが,それぞれの学年の持ち味を存分に発揮しながら物語を完成させることができました。どのグループも発想豊かで,発表会ではそれぞれのグループが持ち寄った異なった物語の続きに子どもたちは興味津々でした。

また,新聞作りでは「わにっ子ワンデイキャンプ」のことを子ども自身が取材し,記事を書いていきました。「何について書くのか」から始まり,インタビューや撮影もこなし,4コマ漫画まで載せた新聞を完成させることができました。一人何役もこなしながら生き生きと取材する姿が印象的でした。

今回はどちらも一つのものをみんなで創っていく活動であったため,子ども同士がことばを使って関わり合う様子が様々な場面でみられました。同じくらいの年齢でグループを組んだことでグループ内の話し合いは活発になりましたが,一方で異学年間の子どもたちの交流が少なくなってしまうという課題も残りました。今後も,みんなで知恵を出し合いながら成長していければと思います。わにっ子ワンデイキャンプはボランティアさん,院生,子どもたちみんなで創っています。今回も学内外からボランティアの方々が多数参加してくれました。お礼を申し上げる共に,次回も子どもたちの限りない可能性を引き出せるような活動を目指して,わにっ子ワンデイキャンプを一緒に創り上げていただければと思います。

(小林美希・中川智子

[2007/04/20]