11.鈴鹿市日本語教育支援システムプロジェクト会議
2009年3月16日,2008年度第3回の「鈴鹿市日本語教育支援プロジェクト会議」が開かれました。会議の冒頭,水井教育長より,昨年から続いている世界経済の不況の影響で,日系ブラジル人家族などが失職し,やむなく祖国へ帰国する子どもも出てきている現状が報告され,その現状を踏まえ,今後のJSL児童生徒数の上昇率が見直され,一部計画が変更されることが提案されました。
その後は,1年間の成果について,詳しい報告がありました。特に,市内の500名におよぶJSL児童生徒の日本語能力をJSLバンドスケールで把握した調査結果が報告され,その結果から,この1年間の指導の成果が具体的に指摘されました。
今回は,早稲田大学以外の専門家が会議に参加し,意見を述べることができました。石井恵理子氏(東京女子大学教授),野山広氏(国立国語研究所グループ長),山田ボヒネック頼子氏(ベルリン自由大学教授),それに早稲田から川上郁雄教授,宮崎里司教授,池上摩希子准教授が加わり,JSL児童生徒への日本語教育実践と今後の施策について,教育長をはじめ教育委員会の参与,次長,各課長,日本語教育コーディネーターらと,活発な意見交流が行われました。終わってみると,休憩をはさみ,3時間を越える会議となりました。
「今回の会議は,日本における年少者日本語教育の歴史に新たな1ページを刻んだ」(野山氏の発言)といわれるほど,画期的な会議となりました。「鈴鹿モデル」は,2009年度にさらに具現化し,発展することが期待されています。