2008年9月 日本語教育支援システム研修会 報告書

鈴鹿市立 鈴鹿市立清和小学校

訪問日:2008年9月18日

1.清和小学校について

昭和60年4月,「生き生きと活動し 心がひびき合う わたしたちの学校」という教育目標に開校した本校は,現在,在籍児童数の約15%を外国籍児童が占めており,この半数が国際教室にて取り出し授業を受けている。

国際教室では日本語や教科指導のほかに,外国籍児童の保護者専用に連絡ツールとしてメールを配信するという新たな取り組みを始めた。

2.国際教室を観察して

国際教室の授業の様子

本校にはポルトガル語が話せる指導助手がおり,取り出し指導はティーム・ティーチングの形で行われる。今年度は

  1. リライト教材を使った音読・内容の読み取り指導
  2. ひらがな・カタカナ・3年までの漢字指導
  3. スーパーキットを用いた日本語や日本文化

の指導や紹介を目標に取り組んでいる。〈写真:国際教室の授業の様子

実際に国際教室で行われている指導を観察させていただいた。児童一人ひとりの名前を呼んであいさつし,今日のお天気について1人ひとりに話させることから授業は始まった。低学年の児童には歌や動作など,楽しんで授業に参加できるようなさまざまな工夫がなされていた。物語文ではリライト教材を使用したり,たくさんの絵を用意したりして児童の理解を促した。

3.感想および考察

全校児童の1割以上が外国籍児童という現状を目の当たりにして,日々悩み,考え,向き合っていらっしゃる校長先生を始めとする先生方の積極的な姿に驚いた。国際教室や在籍学級(現学級)の観察および,校内研修会においては子どもや授業の様子を実際に見たり,先生方の生の声を直接に聞いたりすることができ,大変貴重な体験をさせていただいたと思う。

今回,本校の観察や研修会を通して,「ことばの教育」の大切さについて深く考えさせられた。外国とつながる児童1人ひとりの将来を視野に入れ,その将来に向けて今必要なことばの力をどのように付けさせるか,ということが大きな課題であろう。

(報告者 宮川愛梨)