Aussie Life体験記

諏訪直子(研究内容紹介

第1回 2007年3月

フリンダース・ストリート駅メルボルンはシドニーに次ぐオーストラリア第2の都市で,英国風の落ち着いた雰囲気を残し,市内には450以上もの公園が点在する緑豊かな街である。私が日本語アシスタントとして赴任した学校はシティから都電荒川線のようなトラム(路面電車)に乗って10分ほどのところにある私立校である。この学校の様子やメルボルンで行われる恒例行事などは,前年度赴任された青木優子さんのページ「南十字星の下で――優子のメルボルン便り」をご覧になってご存知の方が多いと思うので,今回は一味違ったメルボルンを紹介したいと思う。

オーストラリア入国までのエピソード

オーストラリアは短期の観光で入国する場合でも,ビザが必要であることは有名な話であるが,今回11ヶ月という長期滞在かつアシスタントとして赴任するため,temporary residenceというビザが必要となった。赴任先の学校がビザ申請を行う移民局に申請書類を送付したので,ビザを取得できるまでそれほど時間がかからないと思っていた。ところが,こちらから連絡をしてみるものの,待っても待っても返事が来ない。出国予定の1週間くらい前から徐々に焦り始め,予約してあった航空券をキャンセルし出国日を変更した。その後,なんとかビザを取得でき,無事出国するに至った。また出国する前に,日研の先生方や事務所の方,それから知人からも入国時には様々な質問をされるだろうから準備をするように,と言われていたため移民局からのメールをプリントアウトしたものや在籍証明書,帰りのチケットなどを手に準備万端で入国審査に臨んだ。しかし,何一つ質問されず,あっという間にスタンプが押された。思わず「もういいでのですか?」とこちらから聞いてしまったほどだ。メルボルンに到着するまでには本当に思いもよらない出来事があった。これもお国柄ということなのかもしれない。これからもこのような経験をすることだろう。

メルボルン市内について

シティは碁盤の目のようにきっちりと区画されていて,初めて訪れる観光客にも大変わかりやすい。トラム,バス,電車が走っていて,トラムの中には主要ストリートを無料で循環しているものもある。シティの中で目立つ存在のフリンダース・ストリート駅。目抜き通りに面した大きな駅で,黄色に塗られた英国風の駅である。この駅は,環状線のシティループや郊外への電車の発着駅でもある。

市内の公園

Royal Botanic Gardensここは学校のすぐ近くにある「Royal Botanic Gardens」の中。あちこちで綺麗な草花を目にすることができる。週末ともなれば,芝生に寝転がり日光浴を楽しんだり,ランチを食べる人の姿が多く見られる。私も週末や夕食後に良く公園を散歩しているが,東京では考えられないほど広大で,大変気持ちが良い。ただし,日焼けには要注意!

オージー流週末の過ごし方 (1)

BBQオーストラリアの家庭ではバーベキューを行う回数がとても多いそうだ。寮でも頻繁に行われている。メニューはたいていの場合お肉料理がメインとなり,魚が加わることもある。これは,LOTE先生のご自宅でのBBQの様子。LOTE教師とその家族,15名ほどで夜遅くまで盛り上がった。BBQは男性の仕事となっていることが多いようだ。

オージー流週末の過ごし方 (2)

Port Phillip Bayこれは,MGSの先生が所有するプレジャーボート。放課後に,学校から車で10分ほどの「Port Phillip Bay」に連れ出してくれた。海ではなく湾のため波はそれほど高くなく,このようなプレジャーボートやヨットがたくさん沖に出ていた。この先生は,週末になると一日中,ボートに乗っているとのこと…。

メルボルンに来てちょうど1ヶ月が経とうとしている。季節は徐々に秋へと移り変わろうとしている。今後どのようなメルボルンの光景に出会えるか楽しみである。

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