早稲田大学日本語教育センターで日本語教師の第一歩

森沢小百合(研究内容紹介

大学院修了にあたって [2005/09]

本年度6月に何とか修士論文『JSL児童に対する「発達」的見地からの日本語指導―「読む」力と「自己有能感」を育成するための一試案』を提出し,口頭試問を冷や汗と共に終え,今は9月20日の修了式を待つ身となっております。そして9月の末より,早稲田大学日本語教育研究センター契約講師として,かねてよりの夢であった日本語教師としての第一歩を踏み出すことになりました。川上研究室では子どもに対する日本語教育について研究を行ってまいりましたが,そこで培ったノウハウを留学生の日本語教育へどう生かしていくか,従来の成人への日本語教育とは異なった視点からのアプローチを模索していきたいと考えております。

大学院修了にあたり本研究室において川上先生から教わったことは数多くありましたが,私の中での大きな点として挙げられるものが,「プロ意識を持つ」ということでした。日本語教育を研究するために大学院進学を志望しその修士号を受け,今後も日本語教育に身をおいていこうと考えているのならば,その道のプロフェッショナルとしてどうあるべきかを常に考えていくべきであるということを,妥協を許さず常に第一線を走り続けていらっしゃる先生の姿を通して学ばせていただきました。そしてこの「プロ意識」こそが,今後の自分自身をさらに向上させる原動力になってくれるのではないかと考えております。

この2年間,先生,先輩,仲間,後輩の方々に本当に恵まれ,非常に有意義な大学院生活を送ることができました。本当にありがとうございました。川上研最高!