35期生(2018年度4月入学)

張 楚(チョウ ソ)

研究・関心

グローバル化により,人やものの「移動」が常態となる中,複言語で育つ子ども達も増えています。これらの子どもたちの言語能力を考察した上,「移動」,「複言語主義」,「全人的発達」といった観点から「なぜ日本語か」,「その生き方のチョイスに日本語の役割とは何か」「彼らの日本語教育はどうであるべきか」を,実践を通して解明したいと思います。また,子どもたちと「対話」をしながら,子どもと理解し合い,支え合う実践を考え,彼らの発達における「母語話者の役割」も究明したい。

自己紹介

広東技術師範大学・日本語学科卒業。

大学卒業後,中国の日本語学校において2年間日本語教育に携わりました。主な授業内容は基礎日本語,ビジネス日本語,JLPT対策,日本文化でした。そこで,日本語を外国語,第二言語として学ぶ子どもや,また継承語として学ぶ子ども達に出会いました。彼らに言語知識や文化の授業を成人教育と同じように教えるケースが多くありました。これらの子どもに何をどこまで教えるべきか,なぜ日本語なのかなど疑問を抱き,一時期途方に暮れました。決して日本語教育=ラング教育ではないと確信し,年少者日本語教育研究をやろうと本研究科に入った次第でした。今も高校でJSL生徒のために学習支援を毎週行っています。

溝口 明(みぞぐち めい)

研究・関心

複数言語環境で育つ子どもたちの「書くこと」の指導について,「書くこと」の意味と機能の面から考えたいと思っています。また,子どもが自らの特性を生かしながら,「書くこと」を通して自己実現することができるような実践の在り方にも関心を寄せています。

自己紹介

青山学院大学文学部日本文学科 日本語・日本語教育コース卒業。主専攻として日本語教育課程を修了。同時に,中学校・高校教員免許(国語)を取得。

私自身がJSL児童が多く在籍する小学校に通っていた経験から,日本語を学ぶ子どもに関心をもつようになりました。学部時代には,インドネシアの一般家庭にホームステイをしながら,現地の小学校の日本語クラスサポートのボランティアに参加し,そのことが大学院進学を決意するきっかけとなりました。現在は,都内の小学校での日本語指導に携わりながら,研究活動に取り組んでおります。

山村 美紀子(やまむら みきこ)

研究・関心

定時制高校に通うJSL生徒の「ことばの力」に関心があります。

定時制高校には外国にルーツを持つ生徒が多く在籍しており,そのうちほとんどの生徒たちは昼間働き,夕方から学校へ登校します。そんな彼らにとっての日本語学習とは何なのか,そしてこの現場での日本語教育は何を目指していくべきなのか,何が実現できるのかという問題について,学習支援という実践を通して考えていきたいです。

自己紹介

フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科卒業。

高校卒業後,専門学校へ進学し,卒業後に上記の大学へ進学しました。日本語教育という学問には大学で出会い,そこで日本語教員養成講座を履修しました。定時制高校に関わるようになったのは,学部3年生の頃です。

現在は,日本語学校の非常勤講師と,定時制高校の学習支援に携わりながら,大学院で学んでいます。

鈴木 沙季(すずき さき)

早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース卒業。

2017年3月に学部を卒業した後,4月に本研究科に入学しました。

自身の幼少期の転校経験から,「移動」について考える機会が多かったことと,学部生の時にグローバルエデュケーションセンター設置科目の講義を受けて「移動する子ども」という分析概念を知ったことをきっかけに,年少者日本語教育に興味をもつようになりました。

現在は,「移動する子ども」とその同級生を始めとする周囲の人々が抱く認識と,ことばの学びとの関係について,特に関心があります。

林 錦園(りん きんえん)

研究・関心

JSL生徒の「複数言語」の力と経験を視野に入れ,将来を見据えた「ことばの力」とは何か,それを支えることばの教育に関心があります。中学校の段階で来日したJSL生徒は自分の複数言語使用をどう捉え,自分自身とどのように向き合いながら生き方を選択していくのか,日々の実践を通して彼らへの日本語教育のあり方を考えていきたい。

自己紹介

目白大学外国語学部日本語・日本語教育学科卒業。

中国出身。中学校2年の時に来日し,公立中学校に編入した後,高校そして大学に進学しました。来日後の日本語学習経験や,多くの日本語教師との関わりにより,高校生の時から日本語教師を目指しておりました。学部時代より,地域の中学生学習支援教室にてコーディネーターおよびボランティアとして活動し,現在に至っています。