33期生(2017年度4月入学)

阿南 真麻(あなん まあさ)

研究・関心

これからの未来に向かう日本語教育は,どのような「ことばの力」の育成を目指し,どのような日本語教育実践を構想していく必要があるのか,というテーマに関心があります。

これまでのような,日本語の言葉の知識を与え,教える言語教育ではなく,実践者と子ども,教師と学習者とが,一人の人として向き合い,相互に影響し合いながら創ることばの教育,ことばの学びを追求していくことが,私の研究テーマです。

学位論文
  • 阿南真麻(2019).『ことばの学びによる情動の創発と知性の育成――年少者日本語教育実践を通じて』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

早稲田大学商学部卒。卒業後は化粧品メーカーで営業,広報PR担当として勤務。出産を機に退職後,地域の日本語教室でJSL児童生徒への日本語教育実践に携わりました。その後,早稲田大学日本語教育研究科に進学し,都内の公立小学校でJSL児童への日本語教育実践に携わりました。

自身の子どもも「移動する子ども」であり,修了後は,海外で子育てをしながら,「移動する子ども」のことばの実践を考え続けたいです。

石川 菜咲(いしかわ なさ)

研究・関心

複言語・複文化環境の中で生きる子どもたちの主体的なことばの学びに関心を持っています。在学中は都内の小・中学校や地域の日本語教室で子どもへの日本語指導に携わりながら,「連携」を軸に,子どもの主体的なことばの学びについて考え続けました。

学位論文
  • 石川菜咲(2019).『JSLの子どもの主体的なことばの学びから捉える「連携」の在り方』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科卒業。

高校生の時にドイツで交換留学生として過ごした経験から「移動する子ども」に関心を持つようになりました。学部時代は在日難民との交流を行うボランティア活動やJSL児童が多く在籍する小学校での授業補助を行い,その後民間企業での勤務を経て本研究科へ進学しました。

修士課程修了後は,国内のみならず海外における日本語教育の現場にも向き合い,実践を積み重ねていきたいと思います。

加藤 菜央(かとう なお)

研究・関心

地域における日本語教育の在り方に関心があります。

学部時代から現在まで参加している地域の日本語教室で,多様なバックグラウンドを持つJSLの人々に出会いました。グローバル化が進み,日本に住む日本語を母語としない人の数は年々増加しています。生活者である彼らの学びを支える重要な基盤のひとつである地域の日本語教室が今後どのような役目を担っていくことができるのかを,実践を通して研究していきたいと考えています。

学位論文
  • 加藤菜央(2019).『ボランティアによる地域日本語教室捉え直しの試み――これからの地域日本語教育にむけて』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

獨協大学国際教養学部言語文化学科卒業(日本語教員養成課程 主専攻)。

学部時代に日本語教育に出会い,大学在学中から現在まで,地域の日本語教室,日本語学校,大学の3つの性質の異なる場で日本語教育を介し,日本語を学ぶ人々と向き合ってきました。そうした中で,日本に住む彼らが自分らしく生きられるようになるために,日本語教育に携わる者として自分がどのように関わっていけるのか関心を持つようになり,本研究科への入学を志願しました。

現在は地域の日本語教室と都内の小学校で日本語指導に携わりながら,研究に取り組んでいます。

修士課程修了後は,本研究科で学んだことを糧とし,引き続き教育現場や地域を中心とした日本語教育の現場で実践を通じ,これからの日本社会において日本語教育に何ができるのかを模索していきたいと考えています。

鈴木 沙季(すずき さき)

研究・関心

複数言語文化環境に生きる子どもの「主体性なことばの学び」と,子どもの認知的・心理的発達を支える学習言語能力の育成を共に実現する言語教育実践とは何かというテーマに関心があります。

日本語を学ぶ子どもの中には,自分の意思で日本語学習を始めたわけではない子どもも多くいます。一方で,成長発達段階にある子どもの思考を支えることばの力を育むことも必要です。私は,子ども自身が「日本語を学ぶことは,自分にとって意味があることだ」と感じられる言語教育実践とはどのようなものなのかを,特に子ども同士が互いの学びに貢献しようとする中で生まれる「主体的なことばの学び」に着目しながら,探究していきたいと考えています。

学位論文
  • 鈴木沙季(2019).『JSL中学生の発達課題を踏まえた言語教育実践――仲間への貢献意識により生まれる「主体的なことばの学び」』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース卒。

自身の転校経験により,幼少期の「移動」が人間形成に与える影響に関心を抱くようになりました。その後,学部在学中に複数言語文化環境で成長する「移動する子ども」のライフストーリーに関する講義を受講したことをきっかけに,年少者日本語教育に関心を抱くようになりました。

修士課程への進学後は,都内の中学校や駐在員家庭などで,JSL児童生徒への日本語指導に携わりながら研究に取り組んでいます。

研究発表

  • 鈴木沙季(2019年).「JSL中学生の発達課題を踏まえた言語教育実践――仲間への貢献意識により生まれる『主体的なことばの学び』」第9回年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).

鷲見 あつみ(すみ あつみ)

研究・関心

多感な心の成長期を迎える中・高校生が、ことばとの関わりをどう捉えていくのか、その過程に関心があります。同時に、言語の習得は自己形成に何をもたらすのか、日本語教師はどのような役割を担うのかについても探求していきたいと考えています。

学位論文
  • 鷲見あつみ(2019).『主体的言語能力意識を育む年少者日本語教育――創作活動に取り組むJSL 生徒の事例から』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

大学卒業後は旅行業界に従事していました。10年前にインターナショナルスクールで日本語クラスを担当し、初めて日本語教育に携わりました。また、同時期に自身の子どもの第二言語習得の過程を目の当たりにして、子どもの潜在的なことばの能力について学びたいと思ったことが、日本語教育の世界に飛び込むきっかけとなりました。

孫 偉庭(ソンウェイティン)

研究・関心

複数言語文化環境で成長する「移動する子ども」の言語意識および言語使用の変容に関心を持っています。

他者が見る「移動する子ども」の言語生活世界だけでなく,「移動する子ども」だった当事者が語る自らの言語生活世界とはどのようなものなのか,今後彼らはどのような「未来」を創造し,自らの生を歩もうとするのか,様々な角度から見ていきたいです。

学位論文
  • 孫偉庭(2019).『「移動する子ども」だった私の言語意識および言語使用の変容――自己エスノグラフィーおよび言語ポートレートを通して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

大東文化大学外国語学部・日本語学科卒業(日本語教育学・コミュニケーション学 専攻)

国籍は台湾,生まれ育ちは韓国。幼少期から「台湾」「韓国」「中国」の三つの言語文化間を「移動」し,「日本語」と出会ったのは中学生の時です。学部時代より「移動する子ども」学に興味関心を持ち,自らの「移動」の経験と照らし合わせながら,多種多様な「移動する子ども」の言語生活世界を見ていきたいと思い,本研究科に進学しました。

林 錦園(りん きんえん)

研究・関心

JSL生徒の「複数言語」の力と経験を視野に入れ,将来を見据えた「ことばの力」とは何か,それを支えることばの教育に関心があります。中学校の段階で来日したJSL生徒は自分の複数言語使用をどう捉え,自分自身とどのように向き合いながら生き方を選択していくのか,日々の実践を通して彼らへの日本語教育のあり方を考えていきたい。

学位論文
  • 林錦園(2019).『複言語複文化間に生きる若者が主体的な自己の創出を目指す――「過去・現在・未来」がつながる実践を通して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

自己紹介

目白大学外国語学部日本語・日本語教育学科卒業。

中国出身。中学校2年の時に来日し,公立中学校に編入した後,高校そして大学に進学しました。来日後の日本語学習経験や,多くの日本語教師との関わりにより,高校生の時から日本語教師を目指しておりました。学部時代より,地域の中学生学習支援教室にてコーディネーターおよびボランティアとして活動し,現在に至っています。