26期生(2013年度9月入学)
石田 芳美(いしだ よしみ)
研究・関心分野
外国人児童への日本語指導を続けていく中で,ある一定のレベルに到達すると,周囲からもう取り出し授業は必要ではない,と判断されることがあります。しかし,指導者としては,まだ児童の思いやことばの力を,十分に引き出せていないと感じています。では,その先の日本語教育実践はどうしていったらいいのか。また,その実践は日本人児童にとっても必要な力を育成するものになりえないのか,と考えています。
学位論文
- 石田芳美(2015).『日本語を学ぶ子どもに対する支援者の理解はどのように形成されるのか――支援者の主観的判断である「とり」の動態性に着目して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文.
論文
- 石田芳美(2014).教科学習に参加できるとみなされたJSL児童へのことばの「支援」「連携」――在籍学級への入り込み支援から見えること『M1論文』早稲田大学大学院日本語教育研究科年少者日本語教育研究室.[ダウンロード]
自己紹介
武蔵大学経済学部金融学科マーケティング専攻 日本語教育養成課程修了
在住市内の小学校にて,外国人児童への日本語指導に携わってきました。日本語指導を通して,地域の方々に支えられながら,私自身が,外国人児童や二人の息子と一緒に学び,少しずつ成長していることを,日々実感しています。
グバーノワ アレクサンドラ
研究・関心
孤立環境にいる非母語話者日本語教師の成長をテーマにした研究を行いたいと思います。孤立環境にいたけれど,英語と日本語を教えた経験がある私にとって,身近なテーマです。非母語話者日本語教師の日本語の運用能力,運用能力の開発と維持,教授法の改善などが重要な課題になっていると思います。非母語話者日本語教師は,自分の日本語能力をどう維持し,向上できるか,また日本語の教え方をどう変えて,改善できるかということに関心を持っています。
学位論文
- グバーノワ・アレクサンドラ(2015).『ソビエト連邦崩壊後のロシアにおける日本語教育観を考察する――ロシア人日本語教師への調査をもとに』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文.
自己紹介
モスクワ国立大学文学部日本語学科卒業。
以前から外国語学習と外国語教育に関心を持ち,モスクワ大学の日本語学科で,日本語,日本の文学,日本語の言語学を専攻していました。1年間の交換留学で青山学院大学に行きました。学部生時代に外国語学校でアルバイトをし,ロシア語と英語を教えていました。大学を卒業してから2年間モスクワ日本人学校(駐在員の子どもが通う日本大使館付属の学校のこと)で小・中学生にロシア語を教えていました。そのときから年少者の外国語教育というテーマにも関心を持つようになりました。小・中学生にロシア語を教えると同時に,夜間講座で非常勤講師として学生と社会人に初級日本語も教えていました。現在,日研で勉強しながら,本格的な日本語教師になれる将来を目指しています。