修士課程10期生(2005年度9月入学)
岩本真理子(いわもと まりこ)
研究・関心
教科学習のための学習言語の習得について,学びたいと考えています。
子どもは,教科学習を通して理解することや考えることなど,思考・学習の基礎を築いている段階です。外国人の子どもたちが,日本の社会で学習しながら成長していく過程において,力になりたいと思います。
自己紹介
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。香川県の田舎生まれです。
地域の外国人児童の学習をサポートするボランティアで,子どもの純粋さに惹かれました。子どもがいきいきと学ぶことができる環境をつくりたいと思っています。
論文
河上加苗(かわかみ かなえ)
修了後について
2008年4月から,目黒区教育委員会,国際理解教育支援員(日本語教育担当)として勤務。
2008年2月末,目黒区教育委員会で,早稲田大学大学院日本語教育研究科との協定が締結。区内のJSL児童生徒への日本語指導を統括する「国際理解教育支援員(日本語教育担当)」というコーディネーターが設置され,日本語教室の設置に関すること,児童等の日本語能力の把握,指導計画の立案,関係機関との連絡調整などを主に担う。[参考:目黒プロジェクト]
一方,成人への日本語教育(主に研修員)にも従事する。
研究・関心
私は,日本におけるJSLの子どもの現況を南米ペルーで「日本帰り」と呼ばれる子どもたちを通して知り,この分野に強い関心を持ちました。「日本帰り」の子どもたちは母語保持・日本語能力維持の難しさ,学習能力の低下,学校社会適応力の低下など多くの問題を抱えています。彼らの受けた日本語教育をペルー帰国後の追跡調査を行うことにより,多くのことを学べるのではないかと考えています。
日系ペルーの子どもたちは,そのまま日本に永住する場合もありますが,多くの場合帰国します。日本に送り出し,また「日本帰り」として受け入れる日系社会の日本語教育機関のあり方を模索したいと考えています。そして,彼らが身をおく日本の学校教育現場に入り込み,実践を通し支援のあり方を考察していきます。日系人社会に貢献できる日本語教育専門家を目指しています。
研究テーマは,JFL教育にシフトしつつある日系社会の継承語日本語教育のモデル構築および支援のあり方,年少者日本語教育の年齢に応じたカリキュラム・教授法の研究および教材開発です。
自己紹介
姫路獨協大学外国語学部日本語学科卒。学生時代には震災後の神戸定住外国人支援の日本語ボランティアや,視覚言語である手話を学び,ボランティア活動にのめりこむ。卒業後,国内外で日本語教育に携わる。ベトナムでは,語学学校・大学・民間企業で教え,ペルーでは,日系校において小中学生の日本語指導および教務主任としてカリキュラム等を担当する。在秘中には国際交流基金の汎米研修に参加し,北米・中南米の日本語教師と出会い各国の現状を垣間見る。そして熱い想いを胸に大学院進学となる。
論文
- 河上加苗(2008).『年少者日本語教育実践の動態性 ― 「子どもの実態」と「実践者の問題意識」から実践を考える』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).
- 河上加苗(2007).理解される存在,有能感を感じられるような情緒面での配慮の可能性 ― 学習者の自発的行為の動因分析から『言語文化教育研究(早稲田大学大学院日本語教育研究科言語文化教育研究室)』7,32-49.[PDF: DOWNLOAD]
- 河上加苗・引地麻里(2007).「学校で学習できない子どもたち」に寄り添って ― スキャフォールディングを視点に「早稲田モデル」実践を考える『年少者日本語教育実践研究』8,32-45.
- 河上加苗(2006).実習生とマニュアル ― 日本語教育実習生の成長とマニュアルの関係『早稲田大学日本語教育実践研究』6,71-80.
- 佐藤あさみ・北村周・河上加苗・佐藤由佳(2006).こども日本語教室について(2) ― 教科クラス「読解」の取り組み『継承日本語教育センター研究紀要』2,15-22.
- 河上加苗(2006).対話を通じて対話を知る ― 私はどういう教室実践を目指すのか『早稲田大学日本語教育実践研究』5,175-184.
- 河上加苗(2006)「知らない」「わからない」のストラテジー ― 書くことへの試み『年少者日本語教育実践研究』6,29-37.
- 河上加苗(2006).総合型体験学習を通じて動き出す学びを ― 「早稲田モデル」におけるJSL児童の取り出し支援内容を考える『早稲田大学日本語教育実践研究』5,65-74.
- 渡辺千奈津・青木優子・裔立苒・韓萬基・山﨑遼子・岩本真理子・河上加苗・引地麻里(2006).ことばの力を育てる「わにっ子ワンデイキャンプ」 ― 人と人との関係性の中で学ぶ「協働」実践の試み 川上郁雄(編)『「移動する子どもたち」と日本語教育 ― 日本語を母語としない子どもたちへのことばの教育を考える』(pp.247-260)明石書店.
引地麻里(ひきじ まり)
研究・関心
JSLの子どもにとって習得が難しい,「書く力」「読む力」の向上教育などに関心があります。その為には,JSLの子どもの負担を少しでも軽減する意味でも,適切な教材と教授方法の工夫が必要と考えています。楽しくそして有益な日本語教育の方法を研究し個々のやる気や興味を引き出せる支援を考えていきたいと思います。
自己紹介
清泉女子大学卒。大学卒業後一度は就職したものの,日本語教育を専門的に学びたいという気持ちがどうしても抑えきれず日本語教育研究科に進学しました。修士課程在学中はたくさんの子どもたちに出会い,感じ,考えることができました。これからも子どもたちひとりひとりとの出会いを大切にしながら,学ぶこと考えることを続けていきたいです。修了後は,早稲田大学日本語教育研究センター契約講師と,都内にある私立中高等学校で国語科非常勤講師として「国語」と,留学生の「日本語クラス」も担当しています。
論文
- 引地麻里(2008).『年少者日本語教育における語彙教育の意義 ― JSL児童の語彙獲得場面から育む力を考える』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).
- 引地麻里(2006).『興味』から『学び』を引き出す実践に対する一考察『早稲田大学日本語教育実践研究』4,19-28.