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早稲田の年少者日本語教育(私の研究紹介)
※『早稲田大学日本語研究教育センターニュース』第14号. P.2. (2003) より転載
早稲田大学のある新宿区の公立小学校や中学校には,日本語の話せない外国人の子どもたちが毎年100名ほど編入学してきます。大学の近くにも,そのような「日本語を母語としない子どもたち」が見られます。そこで,私の研究室では,これらの子どもたちにどのように日本語を教えるかということについて研究しています。これは,近年,日本語教育の中でも「年少者日本語教育」として注目されている教育分野です。
早稲田大学大学院日本語教育研究科は,昨年度(2002年度)新宿区教育委員会と「日本語教育ボランティア派遣」を目的とする協定を結びました。その協定により,区立幼稚園,小学校,中学校にいる「日本語を母語としない子どもたち」に本研究科の大学院生がボランティアで日本語指導を行っています。
大学院の授業の実践研究科目「年少者日本語教育実践研究」は,大学院生が学校へ出かけ,日本語指導を行い,その日本語指導実践を授業で報告し,クラス全体で「日本語を母語としない子どもたち」への日本語指導のあり方や方法論についてディスカッションするという形で進められています。これまで日本語指導を受けた子どもたちは,韓国,中国,台湾,フィリピン,コロンビア,ラトビアなどから来た子どもたちで,来日した年齢も在籍学年も在日期間もさまざまです。そのため,このような子どもたちへの日本語指導の方法も多様で,クラスでは毎回熱のこもった議論が繰り返されています。
また,この授業の受講生はボランティア・グループ「早稲田こども日本語クラブ」 (愛称,わにっ子クラブ:早稲田のわ,日本語のに,子どものこ)にも参加しています。このわにっ子クラブは, 「日本語を母語としない子どもたち」へ教育支援をすることを目的に昨年(2002年)創設された学生サークルです。日本語指導のほかに今年8月には「第1回わにっ子ワンデイキャンプ」を行いました。今年12月には「第2回わにっ子ワンデイキャンプ」としてクリスマス・パーティを開く予定です。
わにっ子クラブには,留学生も参加しています。あなたも,12月のクリスマス・パーティにボランティアで参加しませんか。このような試みは,大学が教育委員会や学校や地域と連携して,新しい教育実践の可能性を開くことにつながると同時に,地域における多文化共生社会の構築へ向けて日本語教育がどのように貢献できるかを考えていくことにつながると,私は考えています。
わにっ子クラブのホームページは以下のとおりです。一度,訪ねてみてください。
http://www.f.waseda.jp/kawakami/wanikko/