2004年報告書

研修報告書 [DOWNLOAD]

本報告書は2004年3月8日から3月22日までオーストラリア・クィーンズランド州ブリスベン市で行った研修の報告である。

年少者日本語教育研究室では,これまで多文化主義を国是とするオーストラリアの言語教育政策について研究を続けてきた。特に,移民の子どもたちを対象に行われている第2言語としての英語教育(ESL)は,「日本語を第一言語としない子どもたち」が増加している日本における年少者日本語教育を考えるうえで非常に参考になる教育実践である。またオーストラリアにおける初等中等教育レベルの日本語教育(JFL)はアジア諸国で盛んになっている同レベルの日本語教育を考えるうえで参照点となる教育実践と言える。そのような意味で,年少者日本語教育研究室では実際の学校現場を視察することが極めて重要であると考え,今回の研修を企画した。

そのため,今回の研修では,研修に参加した院生が,ESLおよびの授業に直接参加して,実態を把握するという方法をとった。この報告書に収められたレポートに,そのような視点からの考察が含まれているのは,そのためである。また,われわれはオーストラリアのESL教育がそのまま日本に応用できるとは思っていないし,オーストラリアの日本語教育がそのまま他国に応用できるとも思っていない。したがって,本報告書も報告会もタイトルを「オーストラリアのESLおよびJFLを検証する」とした。

なお,本研修では学校訪問に関してクィーンズランド州教育省から経費を請求された。その一部は日本語教育研究科より支出していただいた。記して,感謝を申し上げる。

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2004年4月
年少者日本語教育研究室
川上 郁雄