「サイレント・ウェイ式仮名導入表」を使用したみなさんから寄せられたコメント
鈴村和代さん
スウェーデン:ルンド大学日本語科常勤講師
2010年3月18日にいただいたメール
この度は,超ご多忙の日程の中,素晴らしい教授法のモデル講義をして頂きまして,ありがとうございました。
昨日はルンドに1泊なさった先生方に渡辺さんと村尾さんの1年生会話,表記の授業を見学して頂き,その後小一時間ほど話し合いの機会が持てました。
出席者の方々から先生のご講義で様々な着想が得られ,刺激も感激も受けられたというコメントを頂きました。
テスト学生たちからもこんなに面白い授業は初めて!という声が聞かれ,これから多分口コミで日本語科への入学者も増えるのではと思っています。また,言語学科の研究者たちは,昨日廊下での立ち話に〈ボウシとメガネとトケエ!〉〈メガネは好きですか?〉などという学習したての日本語がポンポン出て来て,感激の面持ちでした。というのは,この研究者たちがワークショップ直後に話し合っていたのが,こんなに速く習得した知識は果たしていつまで持続するものなのか,というようなことでしたので,その回答を自らの記憶に残されている日本語知識に見つけて,みんな興奮の面持ちでした。
2010年3月30日にいただいたメール
さて,今日は言語学科の教授,ギセラ・ホーカンソンからの伝言です。ギセラはルンドから300kmぐらい離れた田舎からルンドに通っているので,隔週に出勤しています。それで,ワークショップ以来今週初めて顔を合わせたのですが,川口先生のワークショップに出席して言語学習に対する考えがすっかり変わってしまったと言っておりました。それで,川口先生によろしくお礼申し上げてほしいと言う伝言でした。
ギセラは時々地方の学校や種々の言語教育団体から講演を頼まれるそうですが,ついこの間依頼された自治体では,川口先生のワークショップでの体験から,スウェーデン人の言語教育,特に成人教育ではほとんど全ての学習者が習得する言語をまずスウェーデン語に置き換えて,覚えていくというやり方だったけれど,スウェーデン語という媒介言語抜きにいくらでも学べるということを強調して奨励したそうです。
その講演では,たった小一時間のワークショップの間に覚えた日本語の読み方と〈すしは好きですか〉とか,〈先生ですか〉とか言ったフレーズを日本語で紹介して証明してみせたそうです。
退官をそれほど遠くない将来に控えているギセラがまるで新入生のように顔を輝かせて,ワークショップで覚えた日本語で何度も繰り返し語りかけてくれるのを見ていると,学ぶことの意義のようなものが伝わって来ます。ギセラともどもお礼申し上げます。
以上,ギセラから頼まれた伝言とお礼の気持ちをお伝えする次第です。