Albion College:アルビオン大学(後半)

報告者:設楽智恵子
米国・ミシガン州・アルビオン大学 Department of Foreign Languages,Visiting Instructor

9.行事

(1)2005年秋学期

(1) Japan Festival

学内ではField Tripがクラスによって企画されることがある。JAPN 101では,2005年10月16日にミシガン州のNorthvilleでJapan Business Society of Detroit及びJSD Women’s club 主催によるJapan Festivalに,クラス内で参加希望のある学生9人と私で参加してきた。会場では,茶の湯,折り紙,書道,生け花,武道,邦楽演奏,日本の歌,舞踊,日本食(お好み焼き・やきそば・いなり寿司・そば),模型(寿司・お弁当・寺・神社・羽子板など),売店(日本の駄菓子やスナック菓子を売る)などがあった。時間の関係で全員がすべてを体験できたわけでなかったが,普段は経験できないようなものが多数あったのでよかった。帰りは,Northville近郊出身の学生の提案で,日本食を売るスーパーと日本の商品(本,漫画,ビデオ,文具,雑貨など)を扱う店に立ち寄り,それぞれ好きな物を購入した。

Japan Festivalで撮った写真

また,JSD Women's clubでは,ミシガン州で行われる日本関係の行事や情報を提供しているとのことだったので入会した。毎月様々な情報が載った会報が私の元に送られてくるので,幅が広がり助かっている。(写真:Japan Festivalで撮った写真)

(2) Japanese Movie

DFL主催のイベントの一つとして,映画上映会がある。今回日本の映画も初めて上映された。会場はBobbit Hallという大きな講演会などが行われる場所である。アニメ好きな学生が多いことと,教員の間でも日本ではアニメが有名であることが知られており,アニメ映画『STEAM BOY』を上映することになった。クラスを履修していない学生,また他の先生方に日本のアニメや日本語を知ってもらう機会が持てた。私は,映画上映の前に簡単にこの映画についてのスピーチをした。

(3) 書道
書道の様子

DFLの企画で書道教室を行った。道具は日本から運んだ物があり,すべて揃っていた。最初は,道具の置き方,基本的な筆の持ち方,姿勢を教え,その後私がデモンストレーションを行い,次に一緒にゆっくりと書いていった。学生たちは用意した手本を見ながら自分で書いていき,難しい漢字で書き方がわからないところなどを質問してきた。会場がI-houseのラウンジだったので,通りがかった学生が何人か参加してくれ,自分の名前が日本語で表記できることや書道自体に大変興味を持ってくれた。書道をきっかけに春学期に日本語の授業を履修すると言った学生もおり,文化紹介と共に学生の興味を引くことができてよかった。(写真:書道の様子)

(4) Japanese Dinner
パーティーのときの様子

当初予定していなかったのだが,学生の提案で,寿司パーティー(手巻き寿司パーティー)を行った。今回はJAPN101の学生とその親しい人達だけで集まった。当初20人を予定していたが,最終的に全部で26人程の参加があった。中西部では魚の価格が高く購入するのが難しかったため,冷凍物で安い小エビ,imitation crab, ツナ,コーンをマヨネーズで和えて,エビマヨ,カニマヨ,ツナマヨ,コーンマヨを作った。その外,アボガド,ハム,アスパラ,レタス,マッシュルーム,きゅうりなどなど,あるものを調理,もしくは生で出して好きな物を組み合わせられるようにした。意外とマヨネーズへの抵抗はなかった。

また,2つに分けられたTutorialsの授業でそれぞれFamilyを作り,Family Competitionと称し,賞品(コアラのマーチ)を賭けクラス(Family)対抗で日本のゲームをした。一つのクラスでは,Dinnerのために浴衣を購入する学生もいてとても盛り上がっていた。

パーティーのときの様子

準備の大半は私一人で行ったが,テーブルの準備やゲームの進行,後片付けなど学生が手伝ってくれてとても助かった。お米,生姜,醤油,白ゴマ,海苔,日本のお菓子(コアラのマーチ,かっぱえびせん,カキピーなど)はアジア専門店でなくとも大きいスーパーで取り扱っているのですぐに入手することができた。(写真:パーティーのときの様子)

(5) Foreign Language Holiday Party

DFLでは毎年I-houseでForeign Language Holiday Partyを開催している。(クリスマスパーティーと同じ。)言語ごとにスキットや歌,小さな催し物を行う。今回JAPN 101では参加人数が少なかったので特に何もしなかったが,パーティーの最後に『きよしこの夜』を全ての言語で歌うことになっていたので,それに数名の学生と共に参加した。授業内では,クリスマスソングの紹介,歌の練習を少しした。

(2)2006年春学期

(1) Obon Festival
Obon Festivalの様子 Obon Festivalの様子

アルビオン大学にAsian Awareness Group(以下,AAG)という組織があり,アジア関連のイベントなどを行っている。その中で,「お盆祭」を毎年開催しているとのことで,日本語のクラスも参加させてもらった。内容は,折り紙をする,書道をする,巻き寿司を食べる,簡単なゲームをする,学生の代表一人が日本についてのプレゼンテーションをする,といったものであった。お盆というよりも,日本を簡単に紹介するお祭りといった感じであった。(写真:Obon Festivalの様子)

(2) A presentation on SUMO WRESTLING

AAGがスポンサーになり,ミシガン州立大学の教授を招き相撲,力士についてのプレゼンテーションをしてもらった。日本語クラスの学生には参加を勧めた。写真なども用いて,相撲や力士などについて詳しく聞くことができた。

(3) Spring Contest

DFLが春学期に毎年開催する作文コンテストである。各言語で最も優秀な作文を書いた学生には賞金が出る。日本語では,辞書や教科書の持ち込みを可能にして,『Creative Story』というテーマで作文を書いた。学生のストーリーはおもしろいものがたくさんあり,読んでいて楽しかった。

(4) Japanese Dinner JAPN102
Japanese Dinnerの様子

JAPN102の学生全員でカレー,シチュー,ハヤシライスを作った。(写真:Japanese Dinnerの様子)

(5) Japanese Lunch
Japanese Lunchの様子

ランチにはJAPN101の学生が参加できる日を選び,その他学生の友人やDFLの教員,日本関係の教員などのゲストを呼んで開催した。メニューはカレーライスとシチューとみそ汁。多くの学生や教員が参加してくれた。(写真:Japanese Lunchの様子)

10.2006年秋学期,2007年春学期

2006年秋学期には,Japanese 101 Elementary JapaneseとJapanese 201 Intermediate Japaneseが開講された。2007年春学期には,Japanese 102 Elementary Japanese Continued とJapanese 202 Intermediate Japanese continuedが開講された。

また,I-house の中にJapan Houseができたので,日本語を学習する学生が3人程住んでいる。 週に1度,日本人学生が中心になり日本語の勉強や文化体験などの活動を行っている。

11.その他

(1)アルビオンについて

アルビオン大学のあるアルビオン市はとても小さい所で,ファーストフード以外のレストランは3つのみ,スーパーマーケットも1つしかない。ダウンタウンは大学近くにあるが,レストランや喫茶店,酒屋などがあるだけである。スーパーは大学から徒歩で片道30分かかる上に,アルビオンで唯一のスーパーのため価格が高い。もし車があれば,隣町のモールや大きいスーパーに行くこともできる。国際免許を取ってレンタカーを借りるか,車を持っている人に連れて行ってもらうかどちらかになる。

自然(川や緑など)が豊かで,散歩すると気持ちがいい。小さい町なので,人がとても親切で友好的である。大学内,教員,学生含め皆とても温厚でいい人である。

(2)生活について

I-houseでは,学生と同じ建物の中に住んでいるのでたまに夜うるさいこともある。そのため,オフィスで過ごすことが多い。私の部屋にはシャワールームやキッチンがあるので,学生と共同なのは洗濯機のみである。学生と同じ場所での生活ではあるが,部屋に学生が突然訪ねてくることはない。

食事については,学内に学生も行く食堂があるが,Buffetなので価格が高い上に学生からまずいと言われている。昼は教員専用の食堂もある。

ミシガン州は毎年雪がたくさん降りかなり寒いとのことだが,2005~2006年は暖かかった。I-house内は暖房がよく効いていてとても暖かいが,大学のオフィスは寒い。また,夏は冷房が効きすぎていて,室内が冬のように寒いので長袖が必要である。冷暖房のスイッチは学内全体で操作されているため,個人でスイッチの入り切りができない。ミシガンの気候に慣れるというよりも,こちらの人の体感温度に合わせなければならない。

(3)履修登録,成績,連絡など

履修登録,成績発表,学生,教員間の連絡などはすべてウェブを通して行われる。履修登録については,学生がウェブ上で履修登録した時点で,教員は担当授業の教員専用ページから学生の名前を見ることができる。また,履修人数もすぐにわかる。成績は,学期の中間(1年生とその他一部の指定された学生のみ)と学期末に提出しなければならない。成績もウェブ上で入力することができる。つまり,世界のどこからでも入力が可能である。成績の内訳は,Attendance and class participation, Test and Quizzes, Assignments, Midterm, Final Examで100%になるようにした。アルビオン大学では,点数で4.0~1.0の10段階の成績がつけられる。以下参照。

  • 4.0 :100-94点
  • 3.7 : 93-90点
  • 3.3 : 89-87点
  • 3.0 : 86-83点
  • 2.7 : 82-80点
  • 2.3 : 79-77点
  • 2.0 : 76-73点
  • 1.7 : 72-70点
  • 1.3 : 69-67点
  • 1.0 : 66-60点

教員,学生,事務所間の連絡は,すべてEメールで行われる。事務所や教員から連絡がある場合はメールが送られてくる。また,学生も授業を休む場合などはメールで連絡をする。大学から支給されるメールアドレスの受信容量は,1年以上受信メールを全く削除しなくても容量が半分以上残る程の大容量である。また,オフィスのパソコンではメールを受信すると画面上に送信者の名前が出るようになっており,メールを受信したことがすぐにわかる。また,受信した際にパソコンの前にいなければ,タスクバーにメールが来たことを知らせるマークが残っているのですぐにわかる。アルビオン大学のメールアドレスであれば,相手が送ったメールの中身を見たかどうかもチェックすることができる。