中野裕美子

12期修了生:2006年秋入学

修了後の進路

2018年4月~現在
啓明学園初等学校 国際学級担当
2010年4月~2018年3月
すみだ国際学習センター 日本語指導員
2009年9月~2010年3月
墨田区立錦糸中学校 期限付任用教員
2009年3月~2009年8月
早稲田大学国際教養学部事務所 派遣社員

日研修了後,墨田区の日本語指導員として,外国にルーツがある児童への日本語教育に携わってきました。公立小学校で,多様な言語や国につながる一人ひとりの子どもたちは,いま・ここで,何ができるようになりたいのか。そのひとつずつの目標を達成するために,どのような日本語の支援や連携が必要であるかを考え,できるところから実践してきました。

日本語教育が必要な子ども達にとって,日本語で学び,自分ができることやわかることを増やしていくことが,とても大切であることをダイレクトに学びました。そして,同年代の子ども達どうしが,ことばや国などを越え,肩をならべて,経験や学習を積み重ね,学び合う姿に,私自身がいつも励まされてきました。

現在,外国にルーツをもつ児童や外国で生活・学習経験のある児童が多く在籍する私立の小学校の国際学級を担当しています。子どもたちのルーツ,ことば,主体性,潜在的な力が生かされ,輝いていくように,さらに実践を積み重ねていきたいです。

今,ここで生きる子どもたち,子どもたちに関わる家族・指導者と,あたたかいことば(心)のやりとりを,さらに重ね,深め,広げていきます。

業績

学位論文

  • 中野裕美子(2009).『地域日本語教育における「教える-教えられる」関係を問い直す――教室参加者の語りの分析から』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公開).[概要: PDF

論文・実践報告

  • 中野裕美子(2014).学校における日本語指導のための「個別の指導計画」の作成――ある外国人児童を対象とした日本語指導における試み『言語教育実践イマ×ココ』2,48-59.
  • 中野裕美子(2013).「個別の指導計画(日本語)」と「指導内容のめやす」の作成――公立小学校における日本語指導の課題解決の方策『言語教育実践イマ×ココ』1,24-26.
  • 中野裕美子(2007).教室コミュニティにおける「学び」『早稲田大学日本語教育実践研究』6,129-138.http://hdl.handle.net/2065/26592

発表

  • 伊藤康次,安西由香里,高岡忠史,中野裕美子(2017年3月).「日本語で『学ぶ力』を育むJSLカリキュラムの取り組み」子どもの日本語教育研究会第2回大会(早稲田大学).
  • 中野裕美子(2016年3月).「対話型アセスメントDLAをどのように日本語指導にいかしたか――小学校でのJSLカリキュラムづくりへの取り組み」子どもの日本語教育研究会第1回大会(東京女子大学).
  • 中野裕美子(2012年8月).「幼年期来日児童の学習活動への参加プロセス」日本語教育国際研究大会名古屋2012(名古屋大学).
  • 小島佳子,中野裕美子(2009年3月).「豊かな関係性構築からはじまる日本語教育の可能性――地域日本語教室参加者へのインタビューから」早稲田大学日本語教育学会2009年春季大会(早稲田大学).

報告書・エッセイ

  • 中野裕美子(2016).つくって、壊し、考え、また創る『わせだの森――森で育まれた卒業生のいま』http://gsjal.jp/ikegami/morinow.html
  • 中野裕美子(2007).「国際研究集会『「移動する子どもたち」の言語教育―ESLとJSLの教育実践から』に参加して」早稲田大学日本語教育研究科池上摩希子研究室.http://gsjal.jp/ikegami/nakano01.html