小山いずみ

23期生(2012年4月入学)

修士論文

  • 小山いずみ(2014).『日本語教育における「留学」の意味――寮で生活する留学生へのインタビューから』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

研究紹介

自身の留学経験や留学生寮においてResident Assistantとして居住した経験から,留学生活と言語習得の関係に違和感を抱くようになりました。その違和感とは,多くの留学生,特に留学期間の短い短期留学生が日本語習得や日本文化理解を目的として留学する一方で,日本人と関係を築くことに困難を覚え,留学生同士で固まる本末転倒の現象が起きていることに対してでした。

日本語教育においてはこれまで,日本語使用という点から,日本人と留学生の関係に焦点が当てられ,留学生同士の関係はあまり考慮されてきませんでした。しかし,寮で留学生と生活する中で,「留学生」として括られる人々の中にも多様性があり,そこでの関係は留学生活の中で何らかの意味を持つのではないかと考えるようになりました。こうした問題意識から,留学生の生活体験に着目し,その中で日本語はどう位置づけられるのか,そこから日本語教育において「留学」の意味を考えていく必要性を修士論文において論じました。

個々の具体的な生活経験の中に,いかにことばが生まれ,育まれているのか,またそのことばを通して一人ひとりが「日本語」を学ぶ意味を見つけるような日本語教育実践とは何かを今後の研究テーマとしたいと考えています。

関心のあるキーワード
  • 場,人間関係,ことばの生成,多様性,留学生支援

研究業績

発表
  • 小山いずみ(2014年3月29日).「寮という場からみる留学生活の実態と『留学』の意味――ある留学生の寮の意味づけと日本語の意味づけの変化から」早稲田大学日本語教育学会2014年春季大会(東京:早稲田大学)[プログラム:PDF
  • 岡田みなみ,小山いずみ,平澤栄子,松島調,道端輝子(2013年3月8日).「総合活動型日本語教育における対話」第12回言語文化教育研究会『言語教育とアイデンティティ』(ベネチア:カ・フォスカリ大学).http://gbki.org/past12.html

日本語教育関係の経歴

2013年10月〜現在
玉川国際学院 非常勤講師

自己紹介

日本語教育と出会ったのは学部時代に大学が募集する日本語ボランティアに応募したことがきっかけでした。もともと国際協力機関で働きたいと考えていましたが,その後,アメリカ留学中に現地の大学で日本語授業アシスタントをさせてもらったことから,日本語教師の道を考え始めました。日研に入学当初は日本語教師になるための技術を教えてもらいたいと迂闊に考えていましたが,研究テーマを定めることにはとても苦労しました。しかし,素晴らしい先生方や先輩,同期と出会え,自分にとって日本語教育とは何かと言うことを熟考できた2年間でした。これからの道は定かではありませんが,日研で学んだことを軸に日本語教育に携わっていきたいと思います。