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発話の主題のメタ情報論と言語対照(教育と翻訳)

要旨:La theorie meta-informative des centres d'interet et le contraste entre les langues (enseignement et traduction)

発話の中心化のメタ情報論は,日本語分析をもととした,アンドレ・ヴロダルチク教授の研究をもとに,パリ・ソルボンヌ大学の理論応用言語学研究センター(CELTA)のアンドレ・ヴロダルチクとエレーヌ・ヴロダルチク両教授により打ち出された一般理論である。この理論は,発話の中心化の概念に基づくものである。言語メッセージを構成するためには,話し手は,伝達したい意味内容の状況の参加者の中から,「談話」を選び出さなければならない。この談話については,主要な中心化されたもの(発話の成分:主語)と,それに関連するもの(述語;これは, 二次的な中心化されたものである伝統的な文法でいうところの目的語を含む発話の成分に相当する)として取り上げていく。発話の中心化は二つのタイプがある。一つ目は,残りの発話と同様の,既知と新メタ情報ステータスを保有するものである:これは伝統的な文法でいうところの,主語と目的語にあたる。二つ目は,残りの発話と対照を確立し得る「発話の中心化」である:これは,(a)「主題(Topique)」(これに含まれる既知ステータスは,残りの発話の新ステータスである「評言」と対照を為す)と(b)「焦点(Focus)」(これは「新」であり,残りの発話の既知ステータスである「背景(英語:background)」と対照を為す)である。一つの主語と一つの目的語のみを含む発話は「単一的発話」と呼ばれるが,その発話に主題と焦点が含まれた時,それは「拡張的発話」と呼ばれるのである。この理論は,諸言語のシンタクシスにおいて様々な影響を与えるものである。この事実に,学習者と翻訳者の注意を引きつける必要がある。たとえ言語が,同等の形態統語の方法を持っていたとしても,各言語により,異なる働きをもつのである。それは特に,フォーマルな書き言葉,およびインフォーマルな話し言葉などのスタイルレベル,さらに単純に言うとすれば,文化/教養の特性における,各言語のスタイルレベルに依存しているのである。本発表では,特に,たとえ英語やフランス語などの諸言語が「主題」を持っていたとしても,なぜ日本語の「主題」を場合に応じて,英語またはフランス語に「主題」化されていない主語として翻訳したほうがよいのかという点について明らかにする。多くの場合,発話の中心を示すために,諸言語によって異なる標識が使用されている。それゆえ,教育と翻訳の方法(メソッド)は,各言語が独自に持つ様々な方法で明示されるべきであり,また,比較されるべきなのである。その結果,学習者に,文法的に誤りが無いだけではなく,語用論の点から見ても十分な発話を作らせることができると考えられるのである。

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